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不妊予防と遺伝の関係

女性は不妊が遺伝するのか

遺伝で不妊症になる可能性

女性が不妊に悩んでいる場合、母親の出産が結婚の割に遅かったり、実際に不妊治療を受けた過去があると、遺伝しているかもしれないと疑いたくなるでしょう。確かに妊娠を妨げる「自己免疫疾患」や、排卵障害の原因となる「多嚢胞性卵巣症候群」は家族から遺伝する可能性が高い病気です。

また複数回の流産経験があると、夫婦のどちらかに染色体の異常があるケースが多く確認されています。家族や親せきに妊娠しづらい女性がいると、不妊症になりやすいとも言われているようです。けれども実際のところ、女性の不妊に対して遺伝との因果関係を証明する研究結果は何もありません。

むしろ注意したいのは男性の方です。例えば染色体の異常によって精子に問題のある男性が体外受精を行うと、生まれてきた男の子の染色体にも異常があって、精子に問題がある可能性が高くなります。精子の運動力が低い「精子無力症」を引き起こす遺伝子もあるのです。そのため男性に限って、不妊検査の際に遺伝子検査や染色体検査を行っている病院もあります。ただし、100%遺伝するわけではありません。

不妊になる原因はたくさんあり、遺伝はあくまでもその1つに過ぎません。遺伝だから子どもができないと悩んでいると、そのストレスが妊娠を妨げてしまう可能性があります。むしろ妊活など、できることに取り組む方がずっと前向きで健全です。

例えば規則正しい生活を送っているか、栄養状態は十分か、血行や血流は滞っていないか。卵子と精子が受精するには、どちらも健康であるのが最低条件です。これらを改善して卵子や精子の質が高まれば、それだけで妊娠できる場合もあります。すべて遺伝のせいにするのは良くないと言えるでしょう。